考生注意:所有答案必须写在答题纸上,写在本试题上一律不给分。
文字・語彙 (25点)
問題Ⅰ 次の文の下線をつけた言葉は、どのように読みますか。その読み方を、それぞれのA・B・C・Dから一つ選びなさい。(8×1点=8点)
問1 人差指ほどの丈の韮系統の草が、足元でごく地味な淡紫色の花をつけている。
1 人差指 A じんさし B にんさし C ひとざしゆび D ひとさしゆび
2 丈 A けた B しょう Cたけ D じょう
3 足元 A あしもと B そくげん C あしほど D あじもと
4 地味 A ちみ B じあじ C じみ D ちあじ
問2 それはもとより粗雜な、荒削りの、純然たる本能的共産主義ではあったが、それでもその主張はよく急所に当たって、労働階級の間に有力となり、フランスのカベー、ドイツのワイトリングのような、空想的共産主義を産出していた。
5 粗雑 A そざつ B そうざつ C そぞう D あらざつ
6 荒削り A あれぎり B あれけずり C あらけずり D あらぎり
7 急所 A きゅうしょ B きゅうじょ C いそぎどころ D きゅしょ
8 空想 A くうぞう B くうそう C からおもい D そらおもい
問題Ⅱ 次の文の下線をつけた言葉は、どのような漢字を書きますか。その漢字をそれぞれのA・B・C・Dから一つ選びなさい。(8×1点=8点)
問1 時にはきかいで、時にはこっけいなこれらの仮面は、人間の日常世界をちょうえつし、あるいは日常の世界からいつだつした面相をしている。
9 きかい A 奇魁 B 稀怪 C 奇怪 D 鬼怪
10 こっけい A 滑稽 B 惚軽 C 活形 D 滑禝
11 ちょうえつ A 上越 B 勝越 C 昭越 D 超越
12 いつだつ A 佚脱 B 逸脱 C 逸立 D 佚絶
問2 メラネシアのぞうけい美術を見ていて気がつくのは、白と黒とあかつちいろの3色をきちょうにした大胆な色彩のはいごうなのだ。
13 ぞうけい A 像形 B 造形 C 相形 D 造芸
14 あかつちいろA 垢土色 B 紅土色 C 赤壌色 D 赤土色
15 きちょう A 貴重 B 基調 C 稀重 D 基凋
16 はいごう A 配合 B 佩合 C 配会 D 排合
問題Ⅲ 次の 言葉の意味が、それぞれのはじめの文と最も近い意味で使われている文をA・B・C・Dから一つ選びなさい。(9×1点=9点)
17 あそぶ・・・これだけの土地をあそばせておくとはもったいない。。
A コンピューターを使って仕事をしているのかと思ったら、あそんでいた。
B 動物の中であそぶのは人間だけだといわれている。
C 使いこなせる人がいなくて、せっかくの機械があそんでいる。
D 子供を通りであそばせるとあぶない。
18 おちる・・・あそこのレストランは、最近味がおちた。
A 兄は就職試験におちて、元気がない。
B 洋服についた口紅は、なかなかおちない。
C 田中君の名前が名簿からおちている。
D 疲れてきたのか、中山選手のスピードがおちてきた。
19 やける・・・本棚の本の背が、日にやけて白っぽくなった。
A 空が真っ赤にやけている。
B あの二人を見ていると、思わずやけてくる……
C 海でやけた肩と背中が少し痛い。
D パンがおいしそうな色にやけた。
20 みる・・・子が親の面倒をみるのは、当然だと思う。
A 何度か話し合いを行ったが、残念ながら意見の一致をみなかった。
B 近所の大学生が子供の勉強をみてくれるので、助かる。
C 出かける前に、車の調子をみてみよう。
D みると聞くとは大違いとは、このことだ。
21 かたい・・・ベテランの俳優たちに囲まれて、彼の動きのかたいのが目立った。
A 試験の時は、とかくかたくなりがちだ。
B この肉は焼きすぎたので、かたくなってしまった。
C 父は頭がかたくて、新しいものには必ず反発する。
D 彼の能力からすると、成功はかたい。
22 ひとつ・・・息子はもう小学生なのに、あいさつひとつ上手にできない。
A 天気もいいし、ひとつハイキングにでも行かないか。
B おっしゃることが今ひとつわからないのですが。
C 田中さんは家事が嫌いで、掃除ひとつしない。
D いくら合唱の練習をしても、みんなの気持ちがひとつにならない。
23 するどい・・・あの子は、年のわりになかなかするどい。
A 筆者のするどい目が、一流の評論につながっている。
B 相手コートにするどいボールを打ち込んだ。
C この件で、両者がするどく対立している。
D 被害者は、するどいナイフのようなもので刺されたようだ。
24 もと・・・あんな人に頼んだのが、失敗のもとだった。
A もとをかけなければ、利益も得られない。
B 何がもとでけんかになったのか、どうしても思い出せない。
C 使い終わったら、もとの場所に返してください。
D 調査データをもとに、議論を進めた。
25 とおす・・・その作家は、生涯独身をとおした。
A 障子をとおして、やわらかい光が入ってくる。
B 夫人が私たちを奥の部屋にとおしてくれた。
C がんばって書いたのに、先生は卒業論文をとおしてくれなかった。
D わが社としては、従来の方針をとおすつもりだ。
文法
問題 Ⅳ 次の文の にはどんな言葉を入れたらよいか。A・B・C・Dから最も適当なものを一つ選びなさい。(40×1点=40点)
26 彼が を持ってみんなを説得した。
A 確信 B 確保 C 確定 D 確率
27 あの子は育ちもいいし、美人なのだが少し が強いのが欠点だ。
A 気立て B 落ち着き C うぬぼれ D 物好き
28 最近 がたまっているようで、すぐいらいらする。
A ストライキ B ストレス C ストロー D ストロボ
29 なければいろいろ事情を聴かせてもらえますでしょうか。
A さしかけ B さしだし C さしかえ D さしつかえ
30 梅雨に入り毎日 天気が続いている。
A 煩わしい B うっとしい C けむたい D だるい
31 彼の日記は彼の性格と同様、 字で書かれてあった。
A きざな B きまじめな C きちょうめんな D きまぐれな
32 軽率に行動してはいけないと言っておいたのに、 失敗した。
A あんのじょう B あしからず C あらかじめ D ありのまま
33 仕事が早く終わったので友達と町を してから帰った。
A ぶらぶら B ふらふら C ぶかぶか D だぶだぶ
34 試合に負けて落ち込んでいる友達を励ます 、酒を飲みに誘った。
A かたがた B べく C ゆえに D ならでは
35 年に1度の半額大バーゲン 、これだけ人が多いのも当然だろう。
A とならば B にしては C とあれば D におけば
36 経済的に自立した女性の増加 、女性の晩婚化が進んだと考えられましょう。
A の一方 B ばかりに C のために D ゆえに
37 購入したばかりのワープロで手紙を打ったみたが、慣れない 失敗続きで、手で書く時の3倍の時間を必要とした。
A ここと B ことすら C こことて D ことさえ
38 大雪で電車が遅れた 、授業に遅刻してしまった。
A ためで B せいで C うえで D もとで
39 たとえ給料が 、やりがいのある仕事がしたい。
A 安ければ B 安かったら C 安いのに D 安くても
40 女性の政治家が増えた 、まだごく少数だ。
A というのに B というと C というより D といっても
41 忙しい 日々楽しく過ごしております。
A ことで B わけを C ながらも D ものに
42 友達の家に遊びに行く前に電話しておけばよかった 、せずに出かけてしまい、行って見たら留守だった。
A ものを B わけを C ほどに D ことに
43 不景気が続いていると 、いつまでもこのような状態のままではないだろう。
A いえばこそ B いうなら C いってから D いえども
44 やはり常務 、さすがに貫禄(*身にそなわっている威厳の意味)がありますね。
A ともすれ B ともあれ C ともくると D ともなると
45 電話ではなく、実際に からでないと、具体的なご説明はできません。
A お目にかかった B お目にかかりたい
A お目にかかって B お目にかかり
46 大学生の就職難の問題は、ひとり本校だけ 、国全体の大学の頭を悩ませていることである。
A になく B になし C でなく D でなし
47 あそこの家庭は、母親が朝から酒を飲んで酔っ払っている ならず、息子まで学校に行かず、ふらふら遊びまわっている。
A のみ B だけ C ゆえ D ほど
48 近いうちに、ごあいさつ お宅へ伺いたいと思っております。
A かたわら B かたがた C までに D ながらに
49 先日、学校で運動会があった。長距離の2000m競争で、近藤さんと山川さんが最後まで抜きつ していたが、結局2人同時にゴールインした。
A 抜かれた B 抜かれつ C 抜かれず D 抜かれ
50 彼女は、仕事の辛さを涙 語った。
A かたがた B ながらも C なくして D ながらに
51 冷蔵庫に魚が入っているので、煮る 焼くなりして食べて置いてください。
A なり B し C や D たり
52 さすがに有名なレストランだけあって、料理 食器といい、素晴らしいものだった。
A なり B といい C はおろか D といっても
53 ジョギング テニスであれ、とにかく体を動かして、運動不足を解消したい。
A である B であれ C であり D であって
54 小川さんは多芸多才でバイオリンも 、乗馬もする。
A ひくと B ひくなら C ひいては D ひけば
55 今朝、時間が 、ベッドにパジャマを脱ぎっぱなしにしたままで、家を出てしまいました。
A あまったので B すぎたので C なかったので D あったので
56 学生時代は学校の寮にいたが、規則 でずいぶん不自由な思いをした。
A ぼっち B ついで C めかし D ずくめ
57 夏の昼下がり、炎天下で、汗 になりながらテニスをした。
A とともに B っぽく C まみれ D ずくめ
58 あのレストランで食事をしたが、店員の態度が不愉快 ものだった。
A 極まる B 即した C 伴う D 基づいた
59 私のような者が会長に選任されるとは、光栄の です。
A 最中 B 至り C 契機 D 極まり
60 弟は外で遊ぶのが好きで、家を 最後、何時に帰ってくるかわからない。
A 出たから B 出たが C 出ても D 出たの
61 こと、ここ 至っては、中止せざるを得ない。
A こと B もの C はず D ところ
62 日頃より格別の を賜り、深く感謝申し上げます。
A ご高配 B ご愚配 C ご拙配 D ご小配
63 先日先生が 研究のことで、お尋ねしたいことがあるんですが。
A ご発表になったB ご発表なったC ご発表した D ご発表にした
64 その観光地は季節 、いつも楽しめる。
A にわたらず B を問わず C を知らず D にとどまらず
65 ろくに睡眠時間もとらないで勉強し続けるなんて、むちゃとしか 。
A 言いようがない B 言うこともない
C 言うにしかない D 言うまでもない
問題Ⅴ 次の文章を読んで、それぞれの問いに対する答えとして最も適当なものをA・B・C・Dから一つ選びなさい。(20×2点=40点)
一、
我々を取り巻く環境について知識を得る日常の仕事は経験である。我々はまず経験によって知るのであって、経験は知識の重要な源である。だが経験は単に知識の問題と見ることは種々の誤解に導きやすく、それによっては経験的知識の本質も完全に理解的なもの、主観的なものと考えたのも、①それに関連している。知識の立場においては、経験に主体すなわち知る者は心あるいは意識であって、経験はそこに生じそこにあらわれるものと考えられるであろう。しかしながら現実においては、経験は何より主体と環境との②行為的交渉として現れる。経験するとは自己が世界において物に出会うことであり、世界における一つの出来事である。経験はもともと行為的なものであり、経験によって知るというのも行為的に知ることである。経験するとは自己が環境から働きかけられることであって、経験において自己は受動的であるといわれるであろう。経験論の哲学が感覚や印象などを基礎とするのも、そのためである。このように③受動的状態を重んじるのは、対象を自己に対して働かせようとするものであって、経験論の動機も実証的あるいは客観的であろうとするところにある。
しかし、経験は常に主体に関係づけて理解される。経験は経験するものの経験であって、経験する主体を離れて経験はない。経験を主観的なものとした経験論は、この主体を単なる受動的なものと考えた。しかも実は、単に受動的であっては、客観性に達することも不可能であったのである。経験は主体と環境との関係として行為の立場から捉えられねばならない。④行為である以上、環境から規定されると同時に環境に働きかけてもいる。我々の行為はただある意味においてのみ環境の刺激によって惹き起こされるに過ぎず、一方、それが我々の行動を惹き起こす環境を作り出すことを助けるのである。刺激によって生ずる反応は同時に刺激を変化する。このように、経験する主体は単なる環境に対して反応するのでなく、むしろ⑤環境プラス主体に対して反応するのであり、客観的状況と言われるものも実は単に客観的でなく、同時に主観的である。
我々は経験の依って環境に適応していく。環境に対する我々も適応は「試みと過ち」の過程を通じて行われる。この試みと過ちの過程が経験というものである。経験するというのは単に受動的な態度でなく、試みては過ち、過っては試みるという経験過程のことである。経験という言葉は何か過去のもの、すでに行われたこと、先例に対する引き合わせなどと理解されやすい。⑥経験論の哲学も経験を「与えられた」もののように考えた。しかし経験は試みることとして未来に関係づけられている。試みるというのは自由的に、予見的に行うことであって、このような経験には知性が、その自発的が予想される。⑦自発的な知性がそこに働くのでなければ、主体的に試みるということはない。経験は試みることとして直接的でなく、すでに判断的であり、推論的であるとさえ言い得るであろう。過つことによってわれわれの知識は本能のように⑧直接的なものでなく反省を経ったものになってくる。このように、経験は試みと過ちの家庭を経て、主体と客体とが相互に否定しあう関係を形成し、対立の統一として⑨経験的知識は成立するのである。
(三木清『哲学入門』より)
66 ①「それ」は何を指しているのか
A 経験は日常の仕事を通じて得ているということ
B 経験的知識の本質が完全に理解されないこと
C 経験は経験する主体の心や意識に依ること
D 経験は本人の意識の重要な源であること
67 ここに言う②「行為的交渉」とはどんな意味であるか。
A 世界でものに出会うこと B 生じたり現れたりするもの
C 主体的に知る心をもつこと D 世界において発生する出来事
68 経験論の哲学が③「受動的状態」を重んじる理由を正しく説明しているものはどれか。
A 経験を客観的にするためには、経験する主体が能動的にすることをできるだけ排除する必要があるからである。
B 働きかけられ、環境から規定される受動的状態にある経験でなければ、客観的なものになりえないからである。
C 経験とは、自己が環境から働きを受けて心や意識に生じ現れるものなので、本来受動的なものだから。
D 経験論の哲学が基礎とする感覚や印象などは、環境の刺激を受けて受動的に生じるものだからである。
69 ④「行為である以上」の意味を最も正しく説明している言葉はどれか。
A 行為であればこそ B 行為であればあるほど
C 行為である限り D 行為であるからには
70 ⑤「環境プラス主体に対して反応する」とはどういう意味か。
A 環境の刺激に対する受動的反応するだけでなく、主体が意思を持って積極的には反応するという意味。
B 経験するとは経験する主体を離れて経験はないというので、環境プラス主体に対して反応するという意味。
C 環境に刺激によって引き起こされるだけでなく、引き起こす環境を作りだすことを助けてもいるという意味。
D 環境とは客観的状況とよく言われいているが、実はそれは単に客観的でなく、同時に主観的でもあるという意味。
71 ⑥経験論の哲学も経験を「与えられた」もののように考えた。しかし経験は試みることとして未来に関係づけられているとあるが、その解釈は最も適切なものはどれか。
A 既に発生したこととこれから発生することの違い。
B 受動的で体験したことと予見的で試みることの違い。
C 受動的に受け入れることと発展的に作り出すことの違い。
D 先例に引き合いに出せることと未経験のことで前例のないことの違い。
72 ⑦「自発的な知性」を内容規定的に説明しているものは次のどれか。
A 自由的積極的に行うこと B 主体的で自由的に行うこと
C 経験的で予見的に行うこと D 自由的予見的に行うこと
73 ⑧「直接的なもの」とは何をさしているのか。
A 自らすでに経験したもの B 受動的に反応するもの
C 先例に引き合わせるもの D 自らが過去に行ったもの
74 ⑨「経験的知識」とは何であろうか。
A 受動的に規定されるものだけではなく、主体的に経験するという客観的知識。
B 環境に刺激に反応する物だけでなく、環境の変化を助けてもいるという知識。
C 経験とは経験する主体を離れて経験はないものだから、主体経験に基づき知識。
D 過去のことや先例に引き合わせられるものでなく、自発的な知性に基づき知識。
二、
人生はたえざる選択の連続である――これはおそらく文句のつけようがない定義だ。「我、思う。故に我あり」を実生活に置き換えると、「我、選択する。故に我あり」ということだろう。(中略)
現代がことさらあらたまって選択の時代と騒がれるのは、ニュー・メディアなどの導入により生活の表面的選択肢が増えたからではない。経済神話と神妙な精神主義に無抵抗であったこれまでの「会社人間」たちの世代が、だらしなくも、自ら選択を下すことを忘れていたからだ。狼は選択するが、ヒツジの群れは、選択しない。いったん群れの一員として馴致されると、これはこれで気楽の境遇といっていい。羊飼いに管理され、番犬に導かれるままに動いていれば、生命の危険はない。飢えることもない。でも、ヒツジにだって多少の自尊心はある。本当は完璧に管理され、判断を放棄し、選択の勇気も持っていないのに、①そうではない、と思いたい。となると、自らを暗示にかけるか、いわば「疑似選択」を行うことによって、かろうじての自己の存在証明を求める以外ない。暗示は、組織と自らを一体化しようという心の動きである。疑似選択はいくらでもできる。「右に曲がれ」という番犬の命令に逆らうふりをしてちょっと左へ走ってみるのがそれだ。他の仲間より少し早く(あるいは遅く)走る自由がそれだ。あてがわれた餌のうち、これを食べ、あれは食べない、という選択もそれだ。しかし、実際にはこんな自由や選択にはたいした意味がない。あくまで主人が許容した範囲内での自由であり、選択であるのだから。
人生は選択である、といったが、本当をいうと実生活において私たちに多くの場合、この種の選択をさもおおげさにしているに過ぎない。②選択ごっこ、といっていい。
たとえば、どの学校にいるか、どこへ就職するか――。ごっこの中でもこの辺は案外深刻な選択だが、もともと進学、就職というだれが決めたか分からない人生コースをそのまま受け入れ、そのコース内での選択であるから、どうころんでもたいした違いはない(どうころんでも自己を見失わぬ、と言うだけ強固な自己を持っていれば、の話であるが)。また、休日に山へ行くか海へ行くか、あの馬に賭けるか、トヨタを買うかニッサンを買うか――この類の大小無数の選択に直面しながら私たちは日々を生きているわけだが、結局のところはこれらはみんな(③)。選択を楽しむ、という程度の意味しかあるまい。今、ふりかえって、「選択を誤ったとき」の切実な思い出がひとつも浮かんでこないのは、私自身も「人間の条件」を忘れた④ヒツジの群れの一員として、時にぶつくさ文句をいいながらも結局は太平楽にこの世を生きてきたからにほかなるまい。
(⑤)、人生は選択の連続である、という当初の定義もあやしくなってきた。むしろ、選択ごっこの連続ごあるといい直すべきか。⑥やはりそうは思わない。たとえ、それが日常生活の中の小さな選択でも、それが何らかの形で自らめざす人生の実現にかかわってくる類の選択であれば、そのひとつが真剣勝負と思いたい。少なくとも自己との対話においては、それだけ気を張って毎日を生きたい。個々の選択はゆるがせにできぬが、その当否はすぐ朗かにはならない、日々の小さな選択の集積の収支決算がいつか徐々に表面化しはじめ、棺に入る直前になって人は「オレは然るべく生きた」あるいは「どうやらオレは選択を誤った」と初めて口にできるのではあるまいか、だから、まあ、⑦とりあえずは小さなことでくよくよするな、ということにもなるのだが――。
75 ①「そうではない、と思いたい」とあるが、どう思いたいのか。
A 自分で判断できると思いたい。
B 選択肢が増えたと思いたい。
C 生命の危険がないと思いたい。
D 飢えることがないと思い。
76 ②「選択ごっこ、といっていい」とあるが、それはなぜか。
A 実生活ではどう選択するかの判断を放棄しているから。
B 実生活ではどう選択してもたいした違いはないから。
C 実生活ではどう選択するかを楽しんでいるから。
D 実生活ではどう選択してもけっして誤らないから。
77 (③)にはどんな文を入れるのが適当か。
A 誰かが選択してくれるものだ。
B 選択しなくてもいいものだ。
C 非常に重要な選択なのだ。
D どうでもいい選択なのだ。
78 ④「ヒツジの群れの一員」とあるが、これはどういうことか。
A 多少の自尊心はあるということ。
B 今までは選択をしてこなかったということ。
C 生命の危険もなく、飢えることもないこと。
D 管理され、判断を放棄しているということ。
79 (⑤)に入れる言葉を次の中から選びなさい。
A となると B となっても C とみると D といえば
80 ⑥「やはりそうは思わない」とあるが、どう思わないのか。
A 人生は選択の連続であるとは思わない。
B 人生の選択を誤ったとは思わない。
C 人生は選択ごっこの連続であるとは思わない。
D 人生は無数の選択に直面することだとは思わない。
81 ⑦「とりあえずは小さなことでくよくよするな」とあるが、筆者はなぜこのように思うのか。
A 選択の結果は死ぬ直面までわからないのだから。
B 選択を間違えても、結果は同じだから。
C 選択はあくまで許容された範囲内での選択なのだから。
D 選択は本来遊びのようなものだから。
82 筆者は日々の選択についてどのように考えているか。
A 重要ではないし間違えてもたいした問題にはならない遊びのようなものである。
B 決定的ではないかもしれないが、それらが集まって人生を形づくるのだから、真剣に行うべきだ。
C 選択の一つ一つが人生を左右する非常に重要なものだから、人と相談して慎重に行うべきだ。
D ある範囲内での選択なのだから、自分で選択しているように思っても、実はそれは誰かに管理されているものだ。
三、
①日本の建築は寿命が短いが、これは木造自体の耐久性から決まるのではない。木造建築でも百年や二百年は持つ。千年以上持たせることも可能である。しかし、構造部材(注1)のメンテナンスが必要なので耐久性を考えると大材(注 2)を用いたほうが良い。しかし、城郭(注3)や宮殿、館、寺院仏閣(注4)の類でないとなかなか大材を用いることができない。入手も難しいし加工にも手間暇(注5)がかかる。また、一般的に木造建築は火事や地震で失われることも少なくない。
日本人は白木の新しい建物を愛したが、時が経つと木の表面が黒ずんでくる。そこで、
もちろん余裕がある者は、地震や火災に遭った時は勿論、ある程度老朽化してくると建て直し、周囲はその建て主のことを「甲斐性(注6)がある」といって褒め称えた。しかし、建て直すといっても、大まかにいえばもとと同じものもちろんが建つ。勿論少し大きくなったり小さくなったり間取りが変わったりするが見た目に大差がない。そこで、街並みや風景は長期にわたって維持される。しかも木材はリュース(注7)、リサイクルされた。
②これは、日本独特の更新の文化と呼んでも良い。この典型が伊勢神宮である。二十年ごとに隣合う敷地に交互に建て直されるが、建てられるものは全く同じである。建物を更新するためには、木材が必要であり、樹木も植林 によって更新される。若木のほうが二酸化炭素の吸収能力が優れているから、若木への更新は環境上も評価できる。同時に職人技術も更新される。更新は環境に優しく、人々に仕事を与え、ゆっくりとした変化をもたらす木の国の優れた文化である。
(注1)構造部材:建物に加わる力を支える材料(例えば、柱)
(注2)大材:ここでは、長期の使用に耐える大きな木材
(注3)城郭:城とその外側の囲い
(注4)仏閣:寺の建物
(注5)手間暇:労力と時間
(注6)甲斐性がある:ここでは、何かを行う経済力があって立派だ
(注7)リュース:再使用
83 ①日本の建築は寿命が短いとあるが、なぜか。
A 木材自体に耐久性がないため、メンテナンスが難しいから。
B 建築に適した木材の入手が難しく、修理もあまりしないから。
C 木造建築は老朽化が速いだけでなく、火事や地震にも弱いから。
D 丈夫な木材があまり使えないうえ、災害で失われることも多いから。
84 ②これは何を指すか。
A 建物が老朽化してくると同じように建て直すことで、外観が保持されること。
B 建物が老朽化してくると外観を全く変えずに建て直すことで、景観が維持されること。
C 建物が老朽化してくると、材料を再利用して同じ間取りに建て直すこと。
D 建物が老朽化してくると、景観の維持を優先して見た目を変えずに建て直すこと。
85 筆者は、木造建築が更新されることにはどのような利点があると考えているか。
A 質の良い木材の入手が容易になるだけでなく、職人の技術が向上する。
B 樹木の生育にあった条件が整う上、美しい街並みも守られる。
C 植林が進むので環境によい上、職人の技術も受け継がれる。
D 木材の供給が安定するだけでなく、美しい風景が守られる。
問題Ⅵ 次の三つの問題について述べなさい。(3×15点=45点)
注意:答は、日本語または中国語、どちらでもよい。
86 語学問題
「ら抜き表現」について例を挙げて説明してください。
87 文化史問題
「一億総中流」について説明してください。
88 文学史問題
「唐代文学と日本文学」について、例を挙げて論じなさい。
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